建築分野でもカーボンニュートラル!新築や改修で2050年までに実現しよう


カーボンニュートラルは、地球温暖化を阻止するための要となる取り組みです。

カーボンニュートラルは2050年までに達成すべき課題であるため、

一人ひとりが自分ごとと捉えて実践していくことが今求められています。

そこで、今回は建築分野におけるカーボンニュートラル達成に向けた具体的な取り組みをいくつか紹介します。

「資金面でも無理なく実践していきたい」という自治体や企業のために、補助金についてもお伝えしますので、

新築や改修を検討している場合もぜひ参考にしてみてください

建築分野におけるカーボンニュートラルの取り組み

ZEB・ZEH

カーボンニュートラルの実現に向けた代表的なものが、

ZEB(Net Zero Energy Building:ゼブ、対象:公共の建物やオフィスビル、工場など)」と、

ZEH(Net Zero Energy House:ゼッチ、対象:マンションや住宅)」です。

経済産業省は2050年のカーボンニュートラル達成に向けて以下のように取り決めています。

2050年:ストック平均でZEH・ZEB基準の水準の省エネ性能が確保されて、

導入が合理的である住宅・建築物においては太陽光発電設備等の再生可能エネルギーの導入が一般的となること

2030年:新築される住宅・建築物についてZEH・ZEB基準の水準の省エネ性能が確保されて、

新築戸建住宅の6割には太陽光発電設備が導入されていること

ZEB化やZEH化を進めることで、建物が消費する一次エネルギーの収支をゼロにすることを目指します。

省エネによって使用するエネルギーを減らし、創エネによってエネルギーを作り出すことが必要です。

具体的な方法の一例は以下のとおりです。

・LED照明器具、人感センサーなどの導入

・太陽光発電システムの設置

・外壁や屋根への断熱材の使用

・自然採光や自然換気のできる、電気設備に頼りすぎずに暮らせる設計

特に更新費用のかかる大規模なオフィスビルや工場、公共施設などは補助金が活用できる時期をねらうのもよいでしょう。

一級建築士などの専門家にアドバイスをもらいながら、段階的にZEB化やZEH化の達成を目指しましょう。

ZEBやZEHについては以下の記事でも詳しく解説しています。

CO2の排出や吸収に配慮した建築材料

環境や健康にも配慮された建築材料の活用についてお伝えします。

木材利用

環境負荷が少ない材料の1つに、木材があります。

木材は炭素を吸収・固定できます。

建築物に利用することで、大気中の二酸化炭素濃度の上昇を抑制できます。

木材はこれまでは住宅をメインに使われていました。

今後は非住宅建築物や中高層建築物などにも活用していくことが求められるでしょう。

学校や庁舎などの公共建築物に関しては、法律などにより木材の積極的な使用が勧められています

ちなみに、木材は建物を利用する人々にとってのメリットも多いです。

例えば、湿度調整をしてくれることが挙げられるでしょう。

また、人のストレスを減らしたり疲労をためにくくしたりなど、

健康面でもたくさんのメリットがあることが明らかになっています。

木材は環境にも生物にもやさしい材料であることから活用の幅はますます広がっていくでしょう。

一方で、木材にはデメリットも存在します

代表的なものは以下の通りです。

・見た目や質などの個体差

・曲がったり、反ったり、折れたりなどの変形リスク

・シロアリなどによる食害

・音が伝わりやすい、響きやすい

・火事などの際に燃えやすい

木材も含めた全ての建築材料に共通することですが、

デメリットを理解した上で使い方やメンテナンスなどでいかにカバーしていくかが重要です。

ちなみに、木材は現在も技術開発が盛んに行われています。

例えば、えにくく腐食しにくいものが開発されており、マンションや中高層ビルなどで使用されています

近年、木材の用途の幅はますます広がっているため興味をお持ちの場合には、

一級建築士事務所へ一度相談してみるのがおすすめです。

弊社にもさまざまな設計事例があるため

「こんな材料はある?」

「希望のデザインにも木材は利用できる?」

「長寿命化するには?」

などの疑問があればぜひ気兼ねなくご相談ください。

新時代のコンクリートの開発・利用

コンクリートに関するCO2削減の取り組みは建築業界において急務とされています。

コンクリートの主原料であるセメントの製造業は、

2019年で国内のCO2排出量の3.6%(4,000t)もの割合を占めています。

産業別でみると14%(CO2排出量:1億5,500万t)を占める鉄鋼業に次いで多いです。

建設用のコンクリートがセメントの用途の多くを占めるため、責任を持って対応しなければなりません。

現在は製造時に排出されるCO2を回収できたり、コンクリートの中にCO2を固定できたりする技術などの開発・検証が行われています。

実用化に向けた取り組みが進んでいるため、今後も注目していきたいと思います。

建築物の耐久性の強化

短期間での建て替えは資源の浪費に繋がりやすいため、なるべく長持ちしやすい建築物をつくることが求められています

長持ちさせるためには、まずは丈夫な骨組みをつくることが大切です。

時間が経過しても劣化しにくく、悪天候や地震などで傷まないような工夫が必要です。

また、骨組み以外の水回りや外壁、屋根などを適切な時期に更新し続けることで安全を保ちながら建物全体を長持ちさせられます。

一級建築士事務所に建物の管理を任せることで、長持ちさせるための費用や手段などを事前に把握できます。

最近ではお抱えの一級建築士事務所をもつケースも多いです。

気になる場合には、信頼できる一級建築士事務所にぜひ相談してみてはいかがでしょうか。

自然エネルギーを活用するための設計

カーボンニュートラルに向けた第一歩にもなるのが「パッシブデザイン」の導入です。

パッシブデザインとは、風や地熱、太陽光などの自然エネルギーを活用するための設計手法です。

例えば自然風を取り入れやすい構造にすることで建物内の温度調整を助けます。

太陽光を取り入れる設計により、照明器具だけに頼らず明るさを確保することも可能です。

パッシブデザインはZEB化やZEH化を進める上でも欠かせません。

一級建築士が周辺環境を丁寧に調査した上で、その地域や建物に適したパッシブデザインを検討します。

カーボンニュートラルに関する補助金は?

カーボンニュートラルは日本でも優先的に取り組むべき課題であることから、

補助金が多く用意されています。

時期や自治体などによって該当するものが異なるため、活用できる補助金をすぐに見つけることはなかなか困難です。

もし補助金について知りたい場合には、一級建築士などの専門家に相談するとよいでしょう。

必要な施工に合わせて補助金に関するアドバイスを受けられる場合があります。

補助金が活用できれば、例えばイニシャルコストのかかる太陽光発電などを低コストで導入できるかもしれません。

補助金は申請手続き完了まで数日〜数週間かかることも多いため、早めに動き始められると安心です。

株式会社スギウラ・アーキテクツは一級建築士事務所として、

商業ビルやオフィス、公共施設、住宅などを含め幅広いジャンルの建物の設計を行っています。

補助金を活用した設計はもちろん、メンテナンスまで一括して請け負うことも可能です。

都内だけではなく、全国からご依頼をいただいています。

「実現可能なカーボンニュートラルの方法を知りたい」という方も、ぜひお気軽にご相談ください。

※カーボンニュートラルの概要や企業・団体などが取り組むメリットをまとめた記事も、よろしければご覧ください。