夏をより快適に過ごすために!!春から取り入れたい工夫
2023年、2024年の夏は観測史上、最も暑い夏となりました。
2025年も過去2年ほどではないものの、猛暑になると予想されています。
そこで、今回は暑さに負けずに快適に過ごせる空間づくりについてお伝えします。
前回の記事では春を快適に過ごすための方法についてお伝えしましたので、合わせてご覧いただけますと幸いです。
新築だけではなく、改修でも取り入れられる暑さ対策

四季を通した断熱のキーポイント:窓やドア
天井・壁・床や、窓・ドアの断熱性を高めることが大切です。
住宅の例ですが夏の暑さの7割は窓などの開口部から入ってくるといわれているためです。
(冬の暖房の熱は6割が窓などの開口部から逃げていくといわれています。)
断熱性を高めれば、熱が室内外を出入りすることを防ぎ、四季をより快適に過ごしやすくなります。
工期や予算などの関係で優先順位をつけるとすれば、窓などの開口部の断熱リフォームを先に行うのがおすすめです。
窓などの開口部のリフォームの具体例は以下の通りです。
・窓を少なくする、小さくする設計
・ガラス交換
・内窓設置
・ドア交換
窓のリフォームなどは高い断熱効果が期待できる上に各自治体による補助金制度も充実しているため取り組みやすいかもしれません。
光熱費削減や健康維持のためにも、窓などの改修は花粉が落ち着く時期に進めておくとよいでしょう。
熱を放出して室温を上げない:屋根材・外壁材
太陽光による建物の熱の吸収を抑えるための屋根材や外壁材の導入も効果的です。
ゼロエネルギーでより涼しい空間作りができる製品も増えています。
ランニングコストがかからず、メンテナンスも楽でコストパフォーマンスに優れたものも多いです。
光熱費の節約はもちろん、脱炭素社会の実現もサポートしてくれるでしょう。
工場などの場合には、外気の温度を受けづらくなることで鮮度の維持や製品の質の向上につながる場合もあります。
建物の用途などに合わせて適した製品を選ぶことが重要です。
日光を遮蔽するためのパッシブデザイン:庇や軒
庇や軒は窓から入ってくる日光を遮蔽するには欠かせない、夏を快適に過ごすための基本的な設計です。
例えば、夏の強い日差しが入りやすい南側に庇や軒を設けると涼しさを保ちやすいです。
シェードやブラインドを設置することも有効でしょう。
樹木を植えることで緑陰をつくるのもおすすめです。
(住宅などであれば、プランターでヘチマやゴーヤなどを植えてつくる「グリーンカーテン」も効果的です。)
ちなみに庇や軒は建物全体の印象を左右します。
庇や軒で日差しを遮りながら、建物の個性を表現することも可能です。
理想を実現するためにも、設計は実績のある建築事務所へ依頼するのがおすすめです。
自然風による室温調整:窓、間取り
夏を快適に過ごすためには、クーラーなどの機械設備に加えて風の通りをよくする設計が欠かせないでしょう。
人は自然の風などを感じる方が幸せを感じ、生産性が増すという海外の研究結果もあります。
窓の配置や種類を変えることで、効果的な自然換気を促すことができます。
機械設備のみに頼らず室温調整ができれば、
女性はこれまでよりも冷えで悩まず、男性もより快適に過ごしやすくなるかもしれません。
各部屋の用途や使用する時間帯なども考慮した上で、
それぞれのオフィスや施設、住宅などに合わせた方法を検討することが大切です。
(ちなみにですが、自然の力を借りて生産性を高めるためには、
観葉植物を置いたり自然由来の壁紙や床材を取り入れたりするのもおすすめです。
調湿・調温・空気清浄などの効果なども期待できるため、ぜひ積極的に取り入れたいものです。
近年増えている、自然素材である”木材”を活用した設計についても含めてこちらの記事で
より詳しく触れています。)
春の時期にリフォームを検討されている方も
スギウラ・アーキテクツまでご相談ください
花粉対策や暑さ対策も含めて、四季を快適に過ごす設計はスギウラ・アーキテクツまでお任せください。
「暖かくなってきたら、気軽に外を感じられるようなスペースがほしい」など、オフィスでの新しい過ごし方をご提案することも可能です。
新築だけではなく、改修によって快適性を向上させることも可能です。
費用や設計アイディアなどが気になる方も、どうぞお気軽にお問い合わせください。
暖かくなり気持ちも前向きになる季節こそ、体調管理に気をつけながら過ごしていきましょう。